脳を鍛える大人の計算ドリル(音読ドリル) 川島隆太編 くもん出版

本来は、認知症(痴呆症)の改善を目的とした「学習療法」の教材。計算ドリル編では簡単な四則演算100問を、音読ドリル編では名作文学の冒頭700字前後音読を、それぞれ何秒でできるか記録していく。頭の回転が悪いのを改善できないかとか、詰め碁以外の方法で読みを鍛えられないかとか、いろいろな目論見があって始めてみた。昨年3月から始めて本日終了。あれれ?メニューは60日分ですよ?

  • 計算速度 2分超→1分45秒
  • 音読速度 11文字/秒→12文字/秒
  • カウンティングテスト 45秒→30秒
  • 単語記憶テスト 20語→27語
  • ストループテスト 36秒→26秒

計算は(パターンを覚えてしまうという要素もあるけど)着実に向上。1分30秒を切れば大学受験生レベルで、1分を切れるのはそろばんの達人クラスらしい。
朗読は文章の読みやすさに左右されるので安定しない。夏目漱石太宰治あたりは読みやすくいいスコア。逆に森鴎外の「最後の一句」には手こずった。
5日ごとの確認テスト3種も、一進一退ながら向上している様子。カウンティングテストは1〜120の数字を読み上げるのに要する時間。45秒で中学生、35秒で高校生、25秒で理系大学生レベル。単語記憶テストはひらがな3文字の30単語を2分間で記憶して2分間で書き出す。ストループテストは、カラー刷りの色の名前を50個読み上げるのにかかる時間。読み上げるのは文字ではなくて色。赤字で「みどり」と書かれていたら『あか』と読む。これが結構てこずる。
なるべく毎日続けて、もう一巡してみたいと思う。ちなみに、朝食を抜くとテキメン頭が働かないことがわかる。