ガロアとランボー(つくば市天久保「かきのき亭」内)

 外国の家庭料理を供する企画を始めたと聞いて行ってみた。場所は「かきのき亭」というフレンチレストランの一部分。入店して席についた後この企画について尋ねると、しばらくして別の一角のカウンター席へ通された。カウンターの奥では外国人の少年らが頭をつき合わせて相談している様子。話がまとまると少年がやってきて、わりと流暢な日本語で、ランチメニューはボリビアの家庭料理(1200円)一つしかないことを告げる。注文すると30分ほど経って料理が出てきた。

  • ミラネスタ(鶏胸肉のカツ、トマトと玉葱のワインビネガー和え、マッシュポテト)
  • 鶏肉とパプリカの炊き込みご飯
  • スープ(マカロニ、卵、トマト)
  • バターロール

 カツは小さく切ってあり、ソースをかけなくても味が付いている。というより、料理はどれも濃い味付けのものばかり。味はわるくないんだけど、とにかく塩辛い。特にスープはむせ返るほど。白いご飯が欲しい(x_x)
少ししてまた少年が寄ってきて、「ミラネスタ」は全部混ぜて食べるものだと告げる。なるほど。サラダと思っていたものはドレッシングだった様子。試してみると、このほうが断然おいしい。フジテレビの「あいのり」を観ていると、旅先の様々な不思議料理が出てくるけど、あんな感じのカルチャーショックがあって面白い。


 後から出てきた若い調理師の人に話を聞くと、つくばは外国人が多いので、料理を通じて国際交流できないかと考え、持ち回りで家庭料理を提供するようにしているとのこと。ただ、言葉の壁も厚く、生活習慣も違うのでなかなか難しい様子。ちなみにボリビアスペイン語圏で、英語はほとんど通じない。料理の味付けも彼等の流儀を尊重しており、今日の料理が塩辛いのもそのせいだとか。あと、ホントはこのあとにんじんケーキが出てくるはずなあったんだけど、今日はそれを作る人に連絡が付かないとのこと(^^;
まだ試行錯誤の段階だけど、今後はロシア、ケニアインドネシアなどの料理を予定しているとかで非常に楽しみ。


 このあたりは地元では「くいだおれ横丁」として有名な雑居ビルが立ち並ぶ飲み屋街。「かきのき亭」自体は平屋。印象としては歌舞伎町の奥に平屋のレストランがあるようなもので、非常に違和感がある。外観も古く、庭園も手入れされていないので最初は廃屋かと思ったほど。二十数年前の開店当初は周囲は雑木林だったそうだけど、その後の開発で今のような環境になったとのこと。こちらのお店も昼は1500円からあるのでそのうち来てみたい。