ハウルの動く城

映画の日ということでハウルを観に行った。20時くらいでは小さいお子さまが騒ぐのではと21時ごろに合わせて行ったら直近の上映は満席。次の候補にしていた「いま、会いにゆきます」も満席。座席指定だったので、次のハウルを予約して、近所のスーパーなどで一時間待って鑑賞した。
数年前に原作の「魔法使いハウルと火の悪魔」を読んでいるけど、こちらは正直楽しめなかった。さまざまなパロディが折り込まれているので、ファンタジーの基礎知識が必要なんだけど、その割りに話が子供騙しで、どんな読み手を対象にしているのかよくわからないという印象だった。ストーリーも唐突以外の何物でもなく魅力的な登場人物もいなかった。
ところが映画を観てびっくり。随所にジブリお得意の飛行シーンをねじ込んだ、ほぼ別物のお話になっていた。原作では城が飛んでいる(歩いてはいなかったと思う)他にこれといった飛行シーンもなかったというのに…
お話や人間関係は削りすぎてわからないくらいなので、何も考えずに映像美と音とその演出に浸りましょう。とくに音が感動的に美しいですよ。是非劇場で。
原作にいないサリマン先生(とその魔法)が実に力ある魔法使いらしくて格好いいです。