ヒカル〜青い幻燭物語

カピオホール(つくば) 全席自由 前売り1200円
9月のVoJAコンサートで裏方スタッフとしてお世話になった「ENDO企画」のオリジナル・ミュージカル。チケットはダンピング価格1000円で購入(^^;
製薬会社でヒカリゴケの研究している主人公、社長の息子である親友、夫に先立たれた研究助手、その盲目の娘、ライバル会社の若社長、その秘書あたりが主な登場人物。
4年前の飛行機事故で恋人を無くした主人公は、墜落地点の森をさまよううちに不思議な青い光を放つコケを発見。光の中に恋人の姿を見た主人公はコケを持ち帰りひとり研究開始。成果が出せずに社長から最後通告を受けてしまうが、新たに助手がついたことで、コケの強力な発光は主人公が恋人の夢を見るのと同調しておこることが判明。森の中で実験を続けるうちにさらに不思議な現象が起きて…といった話。
そして、メインストーリーとは別の今回の裏テーマは「オカマ」。登場人物が邂逅する舞台としてオカマバーが用意されているのだけど、実は「ENDO企画」は全員が女性の団体。女性がオカマをどう演じるかというのが今回の挑戦だったとか。…いやもう凄いノリでしたよ。主要メンバー食っちゃってます。ボディには詰め物をして、ハムのような三段腹を表現し、化粧というのも恐ろしいマジック描きのメイクで唱う踊る叫ぶ。終演後、ご自分のお子さんが泣きながら逃げてました(^^;
個人的に気にいったのはライバル会社の若社長で、孤独な冷血漢ヒース・スタンレー氏。最後はなんとなくいいひとっぽくなってしまったので、是非ともコケに火を放って「燃え尽きてしまえっ!」とか「邪魔をしないでくれないか兄さん」とかやって欲しかった。

実はミュージカルに行くのは初めて。人によっては突然唱って踊り出すという点に拒否反応を示すようだけど、そういう物だと思って観に行ったら無問題。むしろ宝塚を観に行きたくなった。以前はなんとなく敬遠していたような気もするけど、感情の爆発を歌で表現するのはゴスペルも同じだし、ひょっとしたらそのへんで意識が変わったのかもしれない。